高齢者とオシャレ🥰


【オシャレで要介護者が元気になる?】
 整った身なりは、出会う相手に好印象を与えるだけでなく、気配りやエチケットといったマナーにもつながっています。また、同時に自分自身の表情や姿勢を正し、気持ちを引き締めてくれます。
 例えば、様々な介護サービス事業所があっても利用したがらない、通いたがらない原因の一つに「今の自分の姿を見せたくない、見られたくない」というものがあります。外に出かけなければならないのならしっかりと身なりを整えてから、と考える方が多いのではないでしょうか。
 実際にデイサービスに通うにあたり、気合を入れてお化粧なさってくる方も珍しくはありません。レクリエーションやアクティビティの一環としてネイルケアやお化粧を実施すると、女性の方々には大変喜ばれます。

【オシャレは整容として日常生活動作に含まれる】
 要介護者にとってオシャレはADL(日常生活動作)の向上が期待できます。
 実は自立動作の指標となるBADL(基本的日常生活動作)の中には、ズバリ「整容」という項目があるほど、身だしなみを整える行為は日常的に行われる基本的な生活動作の一つなのです。
 ・これまで身なりをきちんと整えていた方が急にオシャレに無頓着になる
 ・髪や髭がぼさぼさになってきた
 ・ボタンの掛け違えや衣類の裏表逆などが目立つ
 ・化粧どころか洗顔や歯磨きもしていない
オシャレにはオシャレをすること自体に喜びや満足感を感じる効果があります。
 髪型がバッチリ決まったり、化粧のノリが良かった時にはそれだけでいい気分になったり、良いことがありそうな予感がしたりするものです。特別な日には特別な服を選んで着ますし、天気によってコーディネートも様々に変化します。
 オシャレが心理に与える影響はかなり大きいのです。これらを分かりやすくするために逆に考えてみましょう。
 ・髪型がまったく決まらない
 ・化粧のノリが悪い
 ・いつでも同じ服ばかり
 出かけようとする気分も起こりませんよね。時々「もう歳なんだから髪とか顔とかそんなこと気にしなくていい」という方がいますが、年齢を重ねたからこそ老いや難点をカバーできるようなオシャレをするべきではないかと考えます。

【認知機能の維持や免疫力向上にも効果が期待される】
 オシャレが上手な方々は、高齢であっても社交性が高く、QOL(生活の質)も維持される傾向にあります。
 オシャレには自己肯定感を高めたり、積極性を高める効果も期待できるそうです。認知機能の低下抑制や抑うつ症状の改善などにも期待が高まっています。
 確かに、自分に適した化粧品を選び、手先・指先を使って、色やバランスを考慮しながら繊細に整えていく行為は脳を活性化させる効果が期待できます。
 また、化粧をすることで不安や抑うつ、疲労といったストレスが軽減する効果が様々な研究でも分かり始めています。
 さらに、実際にオシャレの心理的効果とストレスホルモンへの影響を調べる研究も進められていて、オシャレをすることは、高揚感を高め、ストレスを軽減させ、免疫力を高めるのではないかという論文も発表されています。

【「高齢者の問題」とは】
 アンチエイジング医学は加齢を対象に「メカニズム解明型」から「臨床応用型学問」へ進化をしている。
 加齢に伴う疾病を予防し、人生100年時代の人生設計にアンチエイジング医学を実践することで、長生きリスクの対策を!
 日頃から身だしなみを整えている人ほど認知症になりにくいのだそうです。
鏡で寝癖をチェックしたり相手や場面に合わせて衣類を選ぶことは脳トレの一つになるのだそうです。


 認知症になりやすい人の特徴に以下のものがあります。
 ・人と会いたがらない
 ・外出したがらない
 ・毎日同じことの繰り返し(生活リズム)

 認知症予防として、他者への礼儀として、身なりを整えるだけでなく、家にいても着替えましょう。好きな服を着ましょう。気分が上がります。笑顔になります。笑顔が増えると免疫力が上がります。
 介護老人保健施設 宇治徳洲苑でコロナ禍前にネイルアートをしていた時、女性、男性共に笑顔で「爪がきれい」と言って喜ばれ、ご利用者はネイルアートを見ては笑顔になっていました。