「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」について😢

 現在、高齢多死社会の進行に伴う在宅や施設における療養や看取りの需要の増大を背景に、地域包括ケアシステムの構築が進められていることを踏まえ、最期まで本人の生き方を尊重し、医療・ケアの提供について検討することが重要であることから、厚生労働省においてガイドラインの検討と作成がされてきました。ガイドラインには、アドバンス・ケア・プランニング(人生の最終段階の医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと事前に繰り返し話し合うプロセス)の概念が盛り込まれています。

1)本人の意思は変化し得るものであり、医療・ケアの方針についての話し合いは繰り返すことができること

2)本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性があることから、その場合に本人の意思を推定し得る者となる家族等の信頼できる者も含めて、事前に繰り返し話し合っておくことが重要であること

3)病院だけでなく介護施設・在宅の現場も想定したガイドラインとなるよう配慮すること

 このガイドラインは人生の最終段階における医療・ケアに従事する医療・ケアチームが、人生の最終段階を迎える本人や家族等を支えるために活用するものであるという位置づけや、本人・家族等の意見を繰り返し聞きながら、本人の尊厳を追求し、自分らしく最期まで生き、より良い最期を迎えるために人生の最終段階における医療・ケアを進めて行くことが重要であるということが書かれています。
 介護老人保健施設は、2021年の介護報酬改正に伴いターミナルケア加算の見直しが行われました。要件として、ターミナルケアにあたっては、厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」等を参考にしつつ、本人の意思を尊重した医療・ケアの方針が実施できるよう、多職種が連携し、本人及びその家族と必要な情報の共有等に努めることが求められています。このガイドラインに向き合いながら、本人の尊厳を守り、望む最期の実現を目指していく必要があります。
 状態変化や人生の最終段階はいつやって来るか分かりません。どう生きていきたいか、どのような医療・ケアを受けたいか、最期をどこで過ごしたいか。元気なうちは話題として出しにくい内容かも知れませんが、“元気なうちに”、“自分の思いを残せるうちに”、少しずつ考える機会を作っていくことが大切です。在宅生活から看取りまでを支える施設として尽力していきます。

参考資料:厚生労働省「人生会議」してみませんか
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html